第3回佐賀大学理工学部同窓会長賞の表彰式を開催
update: 2023.03.19
第3回理工学部同窓会長賞の表彰式が、2023(令和5)年3月16日(木)19:00~20:00に菱の実会館の多目的室において、第5回菱実会役員会(18:00~19:00)に引き続き開催されました。表彰式では会長から1名ずつ表彰状と副賞が手渡され、出席者全員で記念撮影をした後、懇談会を行いました。懇談会では、主催者代表の理工学部同窓会長の挨拶、理工学部長の祝辞、受賞者の挨拶、同窓会役員の自己紹介、自由懇談と続き、時間通りに式を閉じました。なお、式では集合写真の時以外は全員マスクをして、なるべく三密を避けて行いました。
理工学部同窓会長賞は、学業の他、学術研究活動、課外活動、社会活動等において総合的に優秀であると認められた学生(4年生)を表彰する制度で、第3回目となる2022年度は、理工学部長に各コースから候補者を1名ずつ、計12名の方々(2019年度入学)を推薦していただきました。この場を借りてお礼申し上げます。推薦概要は次の通りです。
【2022年度理工学部同窓会長賞受賞者】
○ 鴛海 広人 氏(数理サイエンスコース)
活動名称:優れた学業成績と卒業研究
推薦概要:鴛海広人君は、数理サイエンスコースにおいて極めて優秀な学業成績を収めた。特に、4年次の卒業研究では、p進数体の理論及び有理数体上の二次形式の有理数解の有無の判定法に関するテキストを最後まで読み進めることができ、学習した内容について大変丁寧にまとめた卒研報告集を書き上げることができた。
〇 光延 竜成 氏(知能情報システム工学コース)
活動名称:学術研究活動における抜群の成果
推薦概要:光延竜成さんは、査読付き国際会議論文を第一著者として英語で執筆し、採択された。2023/7/23から開催される国際会議「25th International Conference on Human-Computer Interaction(HCII2023)」にて、「Generating Various 3D Motions by Emergent Imitation Learning」という題目で発表する予定である。
〇 武藤 圭汰 氏(情報ネットワーク工学コース)
活動名称:SecHack365受講を通した作品作りと成果発表
推薦概要:武藤圭汰さんは、NICTが主催するSecHack365を受講した。表現駆動コースを1年間受講し、作品作りを通して、現代社会の課題やイノベーションについて考えを深めるとともに実践的な技術や知識、発想力を身に着けた。SecHack365で作成した作品は、2023年3月4日に開催されるSecHack365成果発表会で発表を行う予定である。
〇 吉村 萌 氏(生命化学コース)
活動名称:日本DDS学会主催コンテスト「君の研究所を創ろう」にてDDS賞受賞
推薦概要:日本最大級のコンテスト情報サイト「登竜門」等を通じて、全国から大学生を中心に現在の医療の課題をDDS(Drug Delivery System ドラッグ・デリバリー・システム)を使って解決するアイデアの募集(発表コンテスト「君の研究所を創ろう」)が日本DDS学会主催で行われ、このコンテストにおいて化学部門生命化学コース4年の吉村萌さんが最もユニークなアイデアに対して贈られるDDS賞を受賞した。
〇 古庄 史門 氏(応用化学コース)
活動名称:応用化学コースでの学業成績優秀者
推薦概要:応用化学コースにおいて、2年次と3年次の2年連続で成績優秀者として表彰され、4年次でも極めて優秀な成績を収めた。卒業研究では地域貢献を目的とした新しい陶磁器の研究開発を行い、優れた研究成果をあげた。学業以外でも、在学中に世界遺産検定2級と半導体技術者検定エレクトロニクス3級も取得している。様々なことに興味を持って積極的に行動する姿勢は、同級生や研究室の学生に対してとてもいい影響を及ぼしている。
〇 古賀 安友実 氏(物理学コース)
活動名称:4年間の特に秀でた学業成績
推薦概要:古賀安友実さんは、入学時から非常に優れた学業成績を修め、1年次には学科長表彰、2年次と3年次には学部長賞(いずれも成績優秀者に授与される)を受賞した。4年次には卒業研究で「遷移金属カルコゲナイド単結晶の電子状態」の研究に取り組んだ。自作の2H-TaS2およびTaSe3の単結晶試料を用いて角度分解光電子分光測定を行い、電子構造の理解を深めた。大学院に進学し、引き続き研究を進める予定であり、今後の一層の活躍が期待される。
〇 中島 直紀 氏(機械エネルギー工学コース)
活動名称:嬉野市におけるハイブリッド式温泉水温度差発電の実証研究
推薦概要:嬉野市に設置されたハイブリッド式温泉水温度差発電システムの実証実験を行い、本システム特性を明らかにした。成果として、熱源温度および流量から導かれる理論的な最大出力とは別に、実験的に、作動流体流量によってタービン入口過熱度が決定され、本システムの運転条件には作動流体流量の上限値が存在することを明らかにした。さらに、理論解析により従来の温泉水発電と比較した本システムの有効性やグリーン冷媒の適用性を理論的に明らかにするなど優れた研究成果を得ている。
〇 銭本 捺 氏(メカニカルデザインコース)
活動名称:長周期積層型マグネシウム合金の特異な機械特性解明に向けた研究
推薦概要:次世代構造材料として注目されている長周期積層構造型マグネシウム合金のキンク強化と呼ばれる特異な強化機構に着目し、最近になって実験的に明らかになったキンク密度とキンク強化の相関を、定量的に表現可能な新たなコンピュータシミュレーション手法を構築した。これにより、これまで経験的な予測にとどまっていた複数のキンクが隣接して存在する際に発現する材料強化量を、定量的かつ体系的に評価可能となる可能性を示唆した。
〇 大津 隆真 氏(電気エネルギーコース)
活動名称:電気エネルギーコースにおける学業および卒業研究への取り組み
推薦概要:在学期間通算の学業成績が秀でている。また、4年生で電磁界シミュレーションの研究室に配属された後は、卒業研究として「電流解析を用いた圧粉磁心の導電率の算定法」に取り組み、圧粉磁心の粒子間絶縁の不完全性により発生する粒子間渦電流損の算定法の妥当性を、不完全な粒子間絶縁まで考慮したミクロな電流解析により示した。このように、学業成績および卒業研究への積極性と熱心さは電気エネルギーコースの卒業生の中で特に秀でている。
〇 與田 朋希 氏(電子デバイス工学コース)
活動名称:成績優秀
推薦概要:與田君は本コース4年間の学修において、優秀な成績を収めた。通算GPAも非常に高く、コースでもトップクラスの成績を残した。卒業研究では、「太陽光発電所のシミュレーションモデル」について研究した。4年生になってから本格的に学びはじめたプログラミング言語pythonを数か月で使いこなせるようになり、3階層の構造を持つ複雑なシステムをほぼ独力で作りあげた。1枚の太陽電池パネルを3つの電子回路モデルで表して基本単位とし、数千枚のパネルが設置された太陽光発電所をシミュレーションできるシステムである。人柄も明朗で大変しっかりしており、産業界で活躍し本学部の社会での評価を上げてくれることが大いに期待できる卒業生である。
〇 牟田 勇己 氏(都市基盤工学コース)
活動名称:大変位構造系の分岐釣合経路追跡に関する学修
推薦概要:牟田勇己君は、改組初年度に入学し当時より真摯に学修に励んだ結果として、総合GPA3.66と傑出した成績を残した。また、研究室配属後は柔構造物の大変位構造解析に取り組み、分岐釣合系について固有ベクトルの変化を可視化することに成功するなど大きな成果を得ることができた。よって、当該学年においては格段に優秀な学生であると認められる。
〇 日高 央季 氏(建築環境デザインコース)
活動名称:HMDを用いた都市街路空間における視線動向に関する学修
推薦概要:日高央季君は、改組初年度に入学し当時より真摯に学修に励んだ結果として、総合GPA3.43と非常に優秀な成績を残した。また、アイトラッキング機能を持つヘッドマウントディスプレイを用いた街路空間の緑に対する視線動向の分析を行い、大きな成果を残した。よって、当該学年においてはとても優れた学生であると認められる。
【表彰式の様子】
【受賞者の喜びの声】
〇 この度は、理工学部同窓会長賞をいただくことができ、大変光栄に思います。私は、中村先生のご指導のもと整数論に関する事柄を勉強してきました。具体的には、整数を広げて得られるp進数体と呼ばれる数の世界や多変数多項式のうち、全ての項が二次であるもの(二次形式)についてです。卒業後は大学院に進学し、この賞をいただいた経験を糧に、これまで以上に精進していく所存です。(鴛海 広人)
〇 この度は、理工学部同窓会長賞という名誉ある賞を受賞できたことを大変光栄に思います。この賞を受けるにあたり、教鞭を執ってくださった先生方や、担当教員の方、また、勉学に励む中ともに支え合ってきた同期達には、心からの感謝を申し上げます。このような賞を得ることができたのは、佐賀大学からの多大なサポートがあったためであるということを肝に銘じ、今後は、より多くの知識や技能を身に付け、社会に貢献できるよう努めていきたいと思います。(光延 竜成)
〇 理工学部同窓会長賞を賜り大変光栄に存じます。私はSecHack365というプロジェクトにて、将来の日本のセキュリティをリードするような人材を目指し、全国各地の優れた学生とともに活動してまいりました。SecHack365を通じて、技術を磨くだけでなく、人としても成長でき非常に良い経験を得ました。私が得た経験を他者に還元できるように、感謝の気持ちを忘れずに今後の活動に繋げていく所存です。(武藤 圭汰)
〇 この度は理工学部同窓会長賞という大変光栄な賞をいただきありがとうございました。今年は日本DDS学会主催で行われた学生研究企画コンテストにおいて、DDS賞を受賞することができました。このことは、今後の研究の励みになると思います。ご尽力をいただきました多くの皆様に感謝するとともに、今後もさらなる成長を目指し精進を重ねてまいります。この度は本当にありがとうございました。(吉村 萌)
〇 この度は、理工学部同窓会長賞を授与していただき、誠にありがとうございます。この栄誉ある賞を授賞できましたのは、私ひとりの力ではなく、指導教員である矢田光徳先生をはじめとした諸先生方や研究室の方々、家族、友人などの日々支えてくださった皆様のお陰と実感しております。今後も日々研鑽を積み、皆様の期待に応えられるよう努めてまいる所存です。引き続きご指導頂きますよう、よろしくお願い申し上げます。(古庄 史門)
〇 この度は、理工学部同窓会長賞を頂き、誠にありがとうございます。この賞を頂けたのは、私個人の力ではなく、ご指導いただいた先生方、普段の勉強やゼミで相談できる先輩方や同級生のみなさんのおかげです。卒業研究を進める過程では、講義とは異なる研究の進め方に戸惑い、投げ出したくなることもありましたが、最後まで先生方にご指導いただき、卒業論文を書くことができました。今回の受賞を励みに、より主体性を持って大学院での研究に励みたいと思います。(古賀 安友実)
〇 この度は、私を理工学部同窓会長賞に採択して頂き、誠にありがとうございます。大変光栄に思っております。この賞を頂けたのは、指導教員の池上康之教授をはじめ、先生方や家族、友人等の支えがあったからだと実感しており、大変感謝しております。研究活動を通じて、計画管理力や問題解決力等の様々な力が身につき、非常に成長できたと感じております。今回の受賞を糧に、社会人という新たなステージでも活躍できる人材になれるよう尽力していきたいと思います。(中島 直紀)
〇 この度は、理工学部同窓会長賞を授与して頂き誠にありがとうございます。自分がこのような賞を頂けるとは思っておらず、驚くと同時に大変光栄に思っております。私の大学生活を振り返れば、支えてくれた家族、親しく接してくれた同期や先輩後輩、熱心にご指導頂いた先生方のお陰で成り立っていたと実感しております。この場をお借りして心より感謝申し上げます。まだまだ未熟者ですが、周りの方々への感謝を忘れず日々精進して参ります。ありがとうございました。(銭本 捺)
〇 この度は、輝かしい賞を頂戴し誠に光栄に思います。研究室に配属されて以来、指導教員の村松先生はじめ、多くの先輩方にときには厳しく、ときには優しくご指導いただいたおかげだと思います。この4年間は勉学や佐賀大学ラグビー部に自分の持つ全ての力を出しきり、励んで参りました。このような密度の濃い大学生活を送らせて頂き、佐賀大学には心より感謝しております。これからは本学卒業生であることを誇りに、次のステージで頑張りたいと思います。(大津 隆真)
〇 この度、理工学部同窓会長賞に私を採択していただき誠にありがとうございました。今、思うことは、この栄誉はけっして自分だけの成果ではないということです。入学以来ご指導くださった先生方や支えてくれた家族に感謝の思いでいっぱいです。光栄な賞をいただき、大変嬉しく思う一方で、責任感が積もる一方です。今後も日々精進していきたい所存です。最後になりましたが、私を採択していただいた事を重ねて御礼申し上げます。(與田 朋希)
〇 この度は佐賀大学理工学部同窓会長賞に選出いただき誠にありがとうございます。佐賀大学で4年間積み重ねてきたことが、このような形で褒めていただけることを大変うれしく思います。学年が上がるにつれて専門性の高い講義が多くなり苦しい時期もありましたが、仲間と協力しながら過ごした学生生活はとても有意義なものとなりました。来年度からは大学院へ進学するのですが、日々の学習を怠らず一歩ずつ前進していけたらいいなと思っています。(牟田 勇己)
〇 この度、理工学部同窓会長賞を頂くことはことができたのは、ご指導いただいた先生方、年間共に歩みを進めてきた友人達のおかげと感じております。この場を借りて感謝申し上げます。また、一人親でありながらも勉学に支障をきたさないようにと多くの手助けをしていただいた母には、特に感謝の念に堪えません。今回、このような形で少しでも感謝の意を表すことができたことを嬉しく思います。今後もより一層真摯に勉学に励み、頂いた恩義に恥じぬ人間になりたいと思います。(日髙 央季)