2022年度理工学部キャリアデザインセミナー(化学)を実施

update: 2023.02.13

実施部門: 化学部門
実施年月日: 2023年1月25日(水) 
 
セミナー①
 講師氏名: 森 孔明 氏(2008年度機能物質化学科入学)
  就職先: 岩尾磁器工業株式会社
 タイトル: 事業紹介と仕事内容について
<講演の概略>
 佐賀県の地元企業としてセラミックメーカーである岩尾磁器工業株式会社の事業,歴史などを説明いただいた。時に磁器の歴史と電信技術輸入から絶縁ガラスの国産化に至った経緯として,佐賀出身の技術者の寄与が大きいことを講演いただいた。ご自身の技術営業としての仕事として,顧客に合わせた試作品提案を技術部と連携して行っていること,社是として「利他自利」をベースに仕事をしていることを具体的に説明いただいた。一般的な話として,社会人として重要に考えているポイントとして,チームワーク,分析力,情報収集行動力を養ってほしいとのメッセージがあった。
  
セミナー②
 講師氏名: 髙木 伸太郎 氏(2013年度機能物質化学科)
  就職先: 本荘ケミカル株式会社
 タイトル: 研究開発業務について
<講演の概略>
 大阪で有機合成化学を中心に行っている本荘ケミカル株式会社の事業紹介を説明いただき,ご自身の業務として自社製品の開発改良業務を行なっている企画開発の仕事について,受託実験,共同研究,生産プロセスの検討などを行っていることを詳細に説明いただいた。問題とは理想と現実のギャップをいかに埋めていくかであり,業研究や修士研究で着手していた頃と異なり,安全面,コスト面,環境面,設備面を意識して研究を進めていくことが責務としてあるとのことで,ご自身の経験として,求められる人材は,課題解決の手段を常に意識することが重要であるとのメッセージがあった。
  
<担当教員の報告>
 対象者は理工リテラシーS3受講者として,当日は83名の参加があった。就職活動前の3年生後期の時期とあって,参加者はしっかりと話を聞き,メモをとっていた。質疑応答の際は学生からの質問はなく,教員側から質問を誘導するような形となった。新型コロナで入学当初からオンライン主体になった学生であることもあって,広い会場での質疑応答にとまどっていたのかもしれない。就職対策としてリクナビ,マイナビ等から提案されるセミナー等は一般的なものであるが,特に自コース前身の学科出身卒業生から就職活動前に社会人として求められる事柄を聞く機会は,理系学生に具体性を伴っていることから大事であり,特に対面で実施することの意義は深いと感じた。
 

(担当教員:長田 聰史)