2021年度理工学部キャリアデザインセミナー(数理)を実施

update: 2022.01.18

セミナー
実施年月日: 2022年1月18日(火)
 講師氏名: 白谷 崚 氏 (2011年数理科学科入学・2015年数理科学専攻入学)
  就職先: 富国生命保険相互会社
 タイトル: アクチュアリーについて
<話の概略、聴講学生に対する感想など>
 この度はお呼びいただきましてありがとうございました。講演にあたりまして、梶木屋先生には事前の準備や打ち合わせ等ご高配を賜りまして、心より感謝申し上げます。
 講演では、アクチュアリーという職業について知ってもらうために、会社における仕事の役割と実際の業務についてお話をさせていただきました。具体的な内容としては、生命保険の概要、簡易的な保険料の算出、現在の業務内容、資格試験、そして就職活動の流れを紹介いたしました。
 私が就職したアクチュアリーという職業では、確率・統計などの手法を利用して生命保険における保険料の算定やリスク管理等を行います。そのため、保険料算出の例をご紹介して、数学の利用方法について関心を持っていただければと考えました。また、業務内容の紹介においては、これまでいただいたご意見を反映させて、実際に作成した資料やその集計方法などの具体的な業務もお話しいたしました。。その中で、仕事の様子をよりイメージしてもらえるようやりがいだけでなく、不満に感じていることも話すよう心がけました。
 アクチュアリーでは、大学で学んだ知識や思考力を活かしながら仕事をすることができます。特に、数学科出身であれば、業務内容に対する理解スピードにおいて、他の学科出身者よりも有利に働くと考えております。私自身、現在の職業に魅力を感じ、学生時代に培った知識や経験を活かして資格試験の勉強や仕事に取り組める点にやりがいを感じております。これらの点をお伝えし、この機会にアクチュアリーという職業に興味を持っていただき、皆様の就職活動の参考になれば幸いです。引き続き、新型コロナウイルス禍での就職活動は大変だと思いますが、学生の皆様がご納得のいく就職ができることを心よりお祈り申し上げます。

担当教員の報告
 昨年度セミナー講師を務めて頂いた方に再度お願いし、オンラインでの実施ということでお引き受け頂きました。3年生27名と修士1年生3名が参加しました。講演者の現在の仕事の状況、どのような就職活動を行ってきたか、 生命保険会社の業務内容などについて詳しい講演をしていただきました。とてもわかりやすく興味深い講演内容でした。図、絵、写真などを使った簡潔で理解しやすいプレゼンテーションでありましたので、 学生にとってもプレゼンテーションのお手本となる内容であったと思います。
 講話の中で保険に関する理論的な内容もありましたので、学生にとっては数理科学科で学ぶ内容と社会との関わりの一面を具体的に感じられる機会としても大変意義深いものであったと思います。
講話を終了した後、質疑応答の時間を設けて、アクチュアリー関係の学習方法について補足的コメントを頂きました。参加者に良い刺激を与えたのではないかと思われました。

(担当教員:梶木屋 龍治) 


<オンラインによるセミナーの様子>