2021年度理工学部キャリアデザインセミナー(電気電子工学)を実施
update: 2021.12.08
セミナー①
実施年月日: 2021年12月8日(水)
講師氏名: 辻 俊一 氏(2013年電気電子工学科入学、2017年電気電子工学専攻入学)
就職先: パナソニック株式会社
タイトル: 「大企業」で働くということ
<話の概略、聴講学生に対する感想など>
本講演は、1.自己紹介と本日伝えたいこと、2.私の仕事について、3.働いてみて、4.辻の就活について、5.まとめと質疑応答、の順で話をしました。特に、どんな仕事をしているのか、実際に働いてみてどうか、どんなことを考えて就活したか、について詳しく話をし、“大企業に入ると色々なことにチャレンジできる”ということを伝えることを意図して講演を行いました。最初に自分の略歴を簡単に紹介した後、現所属であるパナソニック株式会社での仕事内容であるワイヤレスイヤホンの開発について紹介しました。開発のプロセスを具体的に紹介することで、電気電子工学出身者が行う実務についてイメージを持ってもらうように心がけました。また、パナソニックの社風や在学時代の就職活動についても紹介しました。講演中、聴講した学生は熱心にメモを取っていたことに加えて、講演終了後は10人程度から非常に多くの質問を頂きました。在学生に興味を持っていただくことができたようで、良かったと思います。
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セミナー②
実施年月日: 2021年12月8日(水)
講師氏名: 村田 敬洋 氏(2001年電気電子工学科入学、2005年電気電子工学専攻入学)
就職先: 株式会社 SUMCO
タイトル: キャリアデザインの考え方
<話の概略、聴講学生に対する感想など>
本講演は、1.自己紹介、2.大学時代を振り返って、3.大学時代に習得すべきこと、4.もう一度就活するとしたら、の順で話をしました。大学時代にどのように過ごしたか簡単に紹介をした後、株式会社SUMCO入社後に携わった業務内容について紹介を行いました。裏面照射型CMOSセンサー用のエピタキシャルウェハの開発や先端CPU向けエピタキシャルウェハの開発について紹介しました。その後、大学時代を振り返り、電気電子を選択した理由、将来何が必要となるか、など、当時どのように考えていたかを紹介し、大学院に進学した理由も紹介しました。大学院で基礎研究に取り組み、PDCAや学会、論文の基礎を習得することの重要性、特に目的意識をもって自ら前向きに取り組む姿勢を得られたことが社会人となった後に非常に役立っていることを伝えました。語学の重要性、佐賀県に就職することのメリットについても紹介しました。講演終了後は数名の学生から質問がなされ、B to B企業の業務内容について興味を持っていただくことができたようで、良かったと思います。
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担当教員の報告:
電気電子工学分野の学部3年生75名、大学院1年生30名、理工学部同窓会から2名の合計107名でした。日本を代表する大企業である2社で活躍中のOBの話を聞く貴重な機会であり、新型コロナ感染者数がゼロとなっている状況を踏まえて対面開催としたものですが、多くの学生が参加し、講演後非常に多くの質問が出たことに加え、講演会終了後もOBを取り囲んで質問が絶えなかったことから、対面で開催して本当に良かったと思いました。面と向かって生の声を直接届けることの重要性を再認識しました。
講演では、比較的最近の卒業生である辻様よりパナソニックでの実務や経験談をお話しいただきました。現在取り組んでいるワイヤレスイヤホンの開発プロセスは、まさに電気電子工学の専門知識を応用したものであり、在学生にとって興味深いものだったと思います。続いて、卒業後15年程度経過し、社内でも中堅的な立場となった村田様の講演では、携わっている業務である半導体シリコンウェハの開発に関する内容に加えて、将来を見据えることの重要性について、これまでの携帯電話技術の進歩の例などを具体的に示しながら説明して頂きました。B to Cだけでなく、B to B企業に目を向けることの重要性を示唆して頂き、普段はあまり聞くことのない企業を自ら調べることの重要性を学生は理解したと思います。
同じ学科・専攻の卒業生から実体験を直接聞けたことから、学生たちが今後の進路を考える上で大変参考になったものと考えられ、セミナー後の学生の感想文からも非常に好評であったことが分かりました。以上のことより、非常に有益なセミナーを開催できたものと考えており、同窓会の皆様には本セミナーの開催をサポートして頂き、誠にありがとうございました。
(担当教員:田中 徹)