第10回理工学部と理工学部同窓会との意見交換会
update: 2021.11.24
2021(令和3)年11月18日(木)に菱の実会館多目的室において、理工学部と理工学部同窓会との意見交換会を開催しました。本会は2012(平成24)年11月に開催して以来、今回で10回目の開催となります。今年度は各部門長の先生方にもご参加いただき、マスク着用等の感染対策を行ったうえで開催しました。出席者は、大学側が理工学部長、副学部長(3名)及び部門長(7名)の計11名で、同窓会側からは理工学部同窓会会長と副会長(3名)及び理事及び監事の計11名で、合計22名でした。
山口智啓副会長の司会で開会し、はじめに主催者を代表して、穂屋下茂理工学部同窓会会長が挨拶を行いました。挨拶では、昨年度はコロナ禍のため最小人数で実施したが、今年度は各部門長の先生方にも参加いただけたことへの感謝の気持ちを述べ、同窓会名簿のデータ管理の難しさについて現状報告がありました。また、同窓会として、理工学部の各部門の特徴ある研究を紹介するなどの情報発信していくために、今後も情報提供やご意見をいただきたいことなどの話がありました。
続いて、豊田一彦理工学部長のご挨拶がありました。最近の理工学部の状況については、対面授業ができるようになり日常がもどりつつあること、会議については引き続きオンライン会議を活用していること、先生方が作成したコンテンツをアフターコロナも活用していきたいことなどの報告がありました。また、理工学部の教員数の確保や女性教員の採用に苦慮しておられる現状について説明がありました。
出席者の紹介については、同窓会側出席者から順番に、卒業学科や担当業務等を含めた自己紹介を行いました。大学側出席者には、大学の講義や研究などに関わる現状報告を兼ねて自己紹介をお願いしました。紹介された内容には、理工学部4号館が改修され有田焼陶板タイル作品が寄贈されたこと、昨年度は卒論・修論発表会もオンラインになったこと、昨年度は大学入試もコロナ対応で別日程での試験の準備をするなどイレギュラーだったこと、データサイエンス教育に力を入れて取り組んでいること、TwitterやFacebookで#佐大理工で検索できるようにしたりSNS等を活用したりするなど広報活動に力を入れていること、理工学部同窓会から寄贈されたオンライン機材がとても役立っていること、教員の研究について積極的にプレスリリースしていることなどがありました。また、各部門コースの学生の就職状況や大学院進学状況についても紹介していただきました。
同窓会側と大学側の自己紹介後、穂屋下会長からより、同窓会からの報告と依頼について、同窓会活動の発展に向けての議題を提示して意見交換を行いました。提示内容は、①「菱の実臨時号No.3」「菱の実第23号」の発行、②事業の中止(2021年度版の同窓会名簿の作成中止、2021年度菱実会総会・懇親会の中止)、③理工学部キャリアデザインセミナーの計画状況、④佐賀大学同窓会長賞の推薦、⑤理工学部同窓会長賞の推薦、⑥菱実会賞の申請状況、⑦佐賀大学と同窓会との意見交換会の課題、⑧住所変更等の入力FORM、⑨メール配信システム、⑩同窓会事務局と同窓会との強いネットワークの構築、⑪理工学部記念誌の残部配布、他についてです。
意見交換では、同窓会名簿の拡充の方策について「学生には大学アカウントメールアドレスではなく卒業後も連絡が取れるメールアドレスをWEBページから入力してほしい」という要望に対し、「QRコードつきのチラシを配布する際には大学側も協力をしたい」というお言葉をいただきました。そのほかの意見として「メール配信を活用して、定期的に情報発信することで卒業後もつながりを深めていきたい」「各部門コースにお世話役の学生を置いて、卒業後の情報発信の中心的役割を担ってくれることを期待したい」などの意見が出ました。
理工系の道に進む女性を増やしたいという意見について「理工系の仕事のイメージがわかりづらいので、小学生とその親世代から知ってもらえるような取り組みも必要ではないか」「大学院まで行く女性を増やすためには、OBやOGの女性が活躍する姿をPRしていくのもよいのではないか」「女性研究者の育成について、女性のキャリア形成の支援や働きやすい職場環境の充実などを進めていくことも必要ではないか」などの意見もありました。
キャリア支援について大学側から「OBの方でぜひ話をしたいという方がいればリストアップしてもらえるとありがたい」などの意見がありました。予定時間を過ぎて2時間ほどになりましたが、もう少し意見交換の時間がほしかったと思うほど話もはずみ、とても有意義な意見交換会になりました。(文責:中西)
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