森本 忠嗣 先生(医15期)講演抄録(H30年度 医学部同窓会総会・講演会)
update: 2018.06.26
「一医局員からみた佐賀大学整形外科の取り組み:開講40周年を迎えて」
森本忠嗣
1978年に佐賀医科大学開講、1998年に私は佐賀医科大学整形外科に入局しました。2018年に佐賀医科大学・佐賀大学が開講40年を迎え、私は卒後20年目となり整形外科の医局長業務にも従事しています。大学や医局の歴史の節目節目に関わり、奇縁を感じる最近の関心事の2点について述べます。
一つ目は、医局長として佐賀大学の臨床研修マッチングの人数が2017年23人、2018年22人と残念なことになっていることが気になります。伝えるべき専門性を伝えたか?自身が臨床・教育・研究のロールモデルとなり得ているか?など共鳴してもらう努力不足を反省し、個人のみならず医局一丸となって、改善にむけての努力の日々です。これは、ALL SAGAで取り組むことであり、そして、ALL SAGAで研修医を育て、一人ひとりの夢の実現を支援する、“Your dreams, our mission”というメッセージは常に在校生に伝える必要があると思います。
二つ目は、佐賀大学整形外科の成り立ちと取り組みです。佐賀大学開講40周年記念誌の整形外科の項を執筆する機会をいただき、歴代の先生方が希望とリスクをとる覚悟をもって新天地を切り開かれた物語を知ることができました。“浩庵のたいまつ”(司馬遼太郎)のように、引き継いだ松明を輝かせるにはどうしたらいいか?―教室のテーマ、佐賀県の医療の向上、Think globally, Act locallyの取り組みなどーについて考え、奮励努力あるのみです。
上記に関わる佐賀大学整形外科や私個人の取り組み(ナニソレぷち自慢:抗菌インプラント開発、骨転移対策、アジアの医師との交流など)について、お話できたらと思っています。