佐賀大学農学部同窓会

佐賀大学農学部同窓会の令和2年5月会長メッセージページです

会長メッセージ

拝啓 まだまだウイルスとの闘いは続く中で…

前会長 小池 良美
(S56年卒 農・経)

 5月も後半となり初夏の爽やかな日和の中にも、時折、夏日に近いような日があり、マスクを着用していると、蒸れて息苦しい感じもするようになりました。
 佐賀平野では、麦刈りが最盛期を迎えております。暖冬の影響もあって予想されてはおりましたが、例年より1週間以上も早いペースで生育が進み、刈り取る農家もこれほど早い収穫時期には驚きの様子。
 地元白石町では、黄金色の麦田に交じって掘取りを待つタマネギ畑があちこちに見られますが、こちらは、外食や業務用といった生食・加工需要ともに激減しており、学校給食休止も一因となり、産地では集出荷ができない状況が生じ、価格下落に加えて深刻な事態となっております。

  政府から緊急事態宣言が出て1か月半。母校佐賀大学では、キャンパス内で感染を出さない、学生を守るという強い意志のもと、引き続き遠隔授業に取り組まれておりますが、本来の対面授業や演習・実習等が再開され、キャンパスに賑わいが戻ることを願っております。

 正門横にある大学美術館も現在休館中ですが、ブルーライトアップされている様子が、大学のホームページで紹介されておりました。
 医療従事者の皆さんへの感謝と激励を込めて行われているもので、実際の情景を見ると、心が和むような感じでした。(写真は、大学ホームページからの転載です)
 また、チャンネル佐賀大学(YouTubeサイト)では、「動物園へ行こう^^@ホーム」という愉快な動画がアップされております。自宅待機や外出自粛を強いられている学生さん向けにストレス解消になればと、農学部卒業生で動物園関連施設に勤務している若手職員さん達が制作し、出演されている4本シリーズの動画です。

 長崎バイオパーク、マリンワールド海の中道(福岡)、愛媛県立とべ動物園、佐賀県立宇宙科学館で飼育されている動物や魚類、昆虫などの飼育に携わられている様子が紹介されており、いずれもOB・OGの方だからでしょうか、妙に親しみも感じます。園児・小学生のお子さんがいらっしゃれば家族ぐるみで楽しめますので、ぜひご覧ください。

 さて、5月16日に予定しておりました農学部同窓会の通常総会は中止とし、お伝えしていたところですが、その日が到来した時は、やはり大きな節目としての総会がないというのは物足りなさを感じました。とくに今回は任期2年の満了による役員改選で、私を含めて3分の1の顔ぶれが代わります。総会の場できちんとしたバトンタッチができず残念ですが、水田新会長(前副会長、S51年卒・農土(機械))のもと、同窓会活動を盛り立てていただけるものと思っております。

 私ごとではありますが、副会長2年・会長2年務めさせていただき、役目がら県内外の同窓会(支部)の会合に出席し、また農学部の先生方とも意見交換等を通じ、身近にお付き合いさせていただき、よい経験となりました。また、会員の皆さんとの大事な接点である会報「ありあけ」と同窓会ホームページには力を入れ、地元佐賀から同窓会と母校の様子など、情報発信の大切さをつくづく実感しておりました。
 ともあれ、県外および県内の職域や地区単位で同窓会のお世話役を担っていただいている方々には敬意を表し、今後もそれぞれの組織を支えていただきますようお願いします。

 緊急事態が宣言されてから様変わりしていた日常は、ごく身近なところでは新聞朝刊のスポーツ面が1ページしかなく、広告チラシも入らず軽くなっていましたが、今朝(5月21日)は久しぶりに地元スーパーのいつものチラシが入っていました。
 期限である5月末を目前に、早めの全面解除を伝える報道もあり、待ち望む声がある一方で、前のめりだと危ぶむ声も。少なくとも、自粛生活を経験した後の日常が元通りではなく、違うスタイルの日常であることが求められているものと思います。

 「第2波は必ず起こる」と言われており、それが身近なところで抑えられるように、一人ひとりが気をつけましょう。

(令和2年5月21日 )