2020年度は2名の学生が菱実会賞を受賞しました

update: 2020.12.22

 菱実会賞は、佐賀大学理工学部の在学生(1〜4年生)で、社会活動、課外活動、学術研究活動等において個人の功績や業績が顕著であると認められたものを表彰する制度です。2020年度の菱実会賞の受賞者は2名でした。2020年12月21日(月)、授賞式は菱実会役員会に引き続いて開催されました。受賞者および受賞理由は次の通りです。

 受賞者:草場貴仁君(機能物質化学科 2017年入学)
 題 目:大切な命を守る、安心して暮らせるまち、災害に強いまちを目指した地域の防災活動
 受賞理由:大学2年次に「佐賀市消防団」に入団し、現在まで学生消防団員として活動を継続している。「大切な命を守る、安心して暮らせるまち、災害に強いまち」を目指し、地域防災の中核として活動している。月2回の訓練、夏期訓練などを行って、災害現場での適切な対応のための知識、技能の向上に努めている。実際に、過去の集中豪雨により浸水被害のあった保育園及び園周辺で土嚢作りを行ったり、火災現場に出動して水利確保やホース延長などの後方支援を行ったりしている。消防団の活動を通して、地域への社会貢献はもとより、団員及び地域の方々と関わることにより、コミュニケーション能力の向上や救命資格の取得など、多くの面で成長している様は菱実会賞に値する。

 受賞者:浅川泰輝君(知能情報システム学科 2017年入学)
 題 目:コロナ社会での飲食店を応援するモバイルオーダーシステムの開発
 受賞理由:新型コロナ禍で苦しむ飲食店を支援する「モバイルオーダーシステム」の開発に取り組んでいる。佐賀県主催のビジネスプランコンテストで最優秀賞を獲得した。飲食店に入った客が、店を変えることなく、別の店の料理を注文して配達してもらうことを可能にするシステムである。例えば、客が自分のスマホからサイトにアクセスして、登録されている店を選んで配達可能なメニューを注文すると、自分がいる店に配達してもらえる。「株式会社AS」を起業し、代表取締役に就任している。成績も優秀で菱実会賞にふさわしい学生である。

【受賞者(草場貴仁君)の声】


【受賞者(浅川泰輝君)の声】

 このような栄誉ある賞を頂き、誠にありがとうございます。

 私は、コロナ渦の中で困っている飲食店を盛り上げるべく、スマホから簡単に料理が注文できるシステムを開発いたしました。このシステムは一つの料理店にいながら、別の店舗の料理を注文できるシステムです。このシステムを使い、複数の店舗が協力しあうことによって、地域全体での事業の活性化に貢献できます。

 現在、このシステムを広げるべく、様々なコンテストやイベント等で紹介させいただいております。先日行われた“さがラボチャレンジカップ”という、佐賀県全体で開催されたビジネスプランコンテストでは最優秀賞をいただき、“九州・大学発ベンチャー・ビジネスプランコンテスト”では優秀賞をいただくことができました。

 また、202010月に学内ベンチャーとして株式会社AS(アズ)を立ち上げました。今後は企業の社長として、佐賀大学の学生として、地域事業の活性化に向け、全力を尽くしてまいります。この度は誠にありがとうございました。