第9回 理工学部と理工学部同窓会との意見交換会を開催

update: 2020.11.11

 2020(令和2)年11月11日(水)に菱の実会館多目的室において、理工学部と理工学部同窓会との意見交換会を開催しました。本会は2012(平成24)年11月に開催して以来、今回で9回目となります。
 従来通り部門長にもご出席いただきたかったのですが、新型コロナ禍の中、三密防止のため、ソーシャルディスタンスを保つため、やむなく最小限の人数で行うことになりました。さらに部屋のドアや窓は開放し、全員マスク着用で開催しました。出席者は、大学側が理工学部長、副学部長(3名)及び事務長の計5名で、同窓会側からは、理工学部同窓会会長と副会長等(5名)の計6名でした。 

 島公二武副会長の司会で開会し、はじめに主催者を代表して穂屋下茂同窓会会長が挨拶を行いました。新型コロナウィルス拡大防止策のため、大学の先生方は突然全ての講義がオンライン授業になってしまって大変なご苦労されたことを労い、理工学部同窓会が楠葉同窓会より独立した21年前の当時を振り返りつつ、今年から同窓会の役員も増え、役割担当を決めて新しい同窓会活動の展開を図ろうとしていた矢先に新型コロナ騒動で足踏み状態になってしまったことなどの話がありました。
 続いて、豊田一彦理工学部長のご挨拶がありました。今年は、新型コロナ禍の中で、開講日がなかなか決まらず調整が大変であったこと、オンライン授業のコンテンツ作成が大変だったこと、多くのコンテンツができたので今後も活用できること、休講しなくてもこのコンテンツを活用し授業ができるので出張がしやすくなったこと、後期は対面授業も取り入れて授業をするようにとのことであるので生徒の反応を見ながら授業を進める予定であるなどの話がありました。
 出席者の紹介については、同窓会側出席者から順番に卒業学科や担当業務等自己紹介を行いました。大学側出席者には、大学の講義や研究などに関わる現状等の報告を兼ねて自己紹介をお願いしました。紹介された話を羅列しますと、理工学部の教員の数が減ってきていて、理工学部全体としてどうしていくべきか難しい状態になってきていること、同窓会より菱実会・理工学部広報賞としてのクオカード贈呈は学生も喜び、理工学部の広報活動に役立っていること、就職を心配していたが希望者は100%就職できたこと、理工学部の将来像(例えば、2030年)をどうするかのプロジェクトを推進していること、動画作成は大変だと分かったけど、15回分の授業動画を1週間で作成できるようになったこと、対面授業とのバランスを取りながら授業を進めていきたいこと、新型コロナで入試の日程を変更したり、追試を全ての科目で実施したりで大変だったこと、2003年よりeラーニングをやっていたのでオンライン授業はスムーズに進められたこと、数理AIデータ認定を来年より展開する予定であること、事務の場合、自宅でできる仕事は少ないので出勤していたが、最近は50台のパソコンを導入して、在宅勤務も少しずつ可能になってきたこと、などのコロナ禍の中でのいろいろな対策や得られた成果の紹介がありました。
 出席者の自己紹介が一通り終ったあと、同窓会からの理工学部に関係する事業を5件ほど提示して意見交換を行いました。提示内容の概略は次の通りです。
①理工学部キャリアデザインセミナーの実施依頼については例年通り進めていただきたい。但し、新型コロナ禍の中での実施になりますので、オンラインによるセミナーでも構いませんので実施可能な方法で開催していただきたい。
②同窓会の支部会等で大学の先生方の近況などをよく聞かれます。そこで、理工学部の先生方の研究等について簡易にまとめた特集号「菱の実(臨時号No.3)」を発行したいので、原稿の執筆をお願いしたい。同窓生の他、在学生の保護者や来年度の入学手続き時に配布して、理工学部で教員や学生が頑張っている状況を少しでも伝えて、大学と同窓生とをつなぐ役割を果たしたい。
③2020年度版菱実会同窓会名簿を11月1日付で発行して13冊ほど印刷しました。各学科に1冊ずつ配布しますので、3年生の就職活動時に役立てていただきたい。また、恩師である先生方の名簿に関してはこれまで全く整理してきておりませんでしたので、理工学部創立から今年までの約50年間の理工学部教員のリストを作成中で、来年度末までに完成させたい。
④菱実会賞については、今年度は2件の申請がありました。
⑤理工学部同窓会長賞を今年の10月1日付けで新設しますので、優秀な学生の推薦をお願いしたい。対象は4年生で、各学科又はコースから1名ずつ推薦をお願いしたい。
 理工学部長から佐賀大学「地域連携壁」プロジェクトの企画案の説明があり、同窓会への資金援助協力依頼がありました。同窓会としては、明確な見積もりと援助額を提示していただければ、前向きに検討したい旨をお伝えしました。
 新型コロナ禍の中、理工学部と同窓会との意見交換会の開催は危ぶまれましたが、無事開催することができました。直接意見交換を行って、1時間半が短く感じられるほど話がはずみ、非常に有意義な意見交換会だったと思います。

(文責:山口)