2019年度理工学部キャリアデザインセミナー(電気電子)を実施

update: 2020.01.14

 実施学科:  電気電子工学科
実施年月日: 2020(令和2)年1月6日(月)
 

セミナー①

 講師氏名: 石川 洋平 氏(平成9年(1997年)4月入学・電気電子工学科)
  就職先: 有明工業高等専門学校
 タイトル: 佐賀から世界を目指すキャリアデザイン
<話の概略、聴講学生に対する感想など>
 自己紹介の後に,卒業後のキャリアをどのように考えるのか,就職をどのように決めたか,社会人としての仕事への向き合い方などについて説明しました。卒業後のキャリアデザインの例として,高専やベンチャーでの自身の経験を基に力説しました。高専の研究室についての説明の中で特に集積回路(LSI)設計という軸で研究を推進していることについても簡単に説明し,仕事に直結する力を身につけることが大事であることを強調しました。キャリアデザインについては自身の高専での講義資料を用いて詳細に説明しました。やる気の重要性と緊急度が低くて重要度が高い仕事に果敢に挑戦することの必要性を伝えました。また,佐賀について深く考え,佐賀を愛することによって希少性を高めることを心掛けるとよいというアドバイスもしました。フレームワーク思考についても述べました。最後にためになる書籍を3冊紹介しました。聴講学生には何度か質問を投げかけましたが真摯に聴講している気がしました。また,卒業生としていつでもサポートする準備があることも伝えました。
 

セミナー②

 講師氏名: 佐藤 茂 氏(昭和63年(1988年) 4月入学・電子工学科)
  就職先: アルプスアルパイン株式会社 アルプスカンパニー
 タイトル: 成績優秀じゃ無かった私が伝えたいこと
<話の概略、聴講学生に対する感想など>
 自己紹介と弊社の説明の後に,私のこれまでのキャリアについて説明し,学生に伝えておきたいことを説明しました。何故、アルプス電気だったのかということについて、やりたい事は曖昧だったがとにかく、海外で働きたかったことをまず説明しましたが、新卒求人誌の記事が海外で働きたかったことと合致していたことと会社がちょうど高周波専攻の学生を探していたことから、合格したことを述べました。入社して、どうしたのかについても説明しました。新人研修で職種や企業文化を学び、マーケティングが考えていることに近そうだと思いマーケティングを配属面接で希望したが、結果は開発設計だったことを説明し、夢を叶えるため、成果を出すことにこだわった、自らの希望を周囲にアピールしつづけた、知識や技術の獲得を怠らなかった、社内のみならず世間一般の25歳に負けないことを意識していたことを伝えました。毎日残業がザラ、休日出勤がザラでしたが、休みはとことん遊んで自分のメンテナンスを怠らないことの重要性も説明しました。聴講学生には質問を数回してみましたが多くの人が真面目に聴いているように思いました。
 

担当教員の報告:

 理工学部電気電子工学科の2~4年生,大学院工学系研究科電気電子工学専攻2年生,先端融合工学専攻電気系2年生,理工学研究科電気電子工学コース1年生,先進健康科学研究科生体医工学コース電気電子系1年生に呼びかけ,電気電子工学科3年生67名,大学院1年生26名が参加しました。石川洋平様のご講演では,高専の教員という職業や博士後期課程の魅力について,また佐藤茂様のご講演では企業でのキャリアデザインや夢を叶えるためにはどのように頑張ればいいのかといった具体的な内容をそれぞれお話しいただき,学生にとっては貴重な機会となったと思います。また,そういった講師の説明内容によるところが大きいと思われますが,多くの学生が熱心に聞き入っていたように感じられましたので,本セミナーはキャリアデザインを考えるうえで有益であったと思います。

(担当教員: 後藤 聡)
 

理工学部キャリアデザインセミナーの様子(左:石川 洋平 氏  右:佐藤 茂 氏)